龍安寺庭園

龍安寺庭園は、京都屈指の石庭として知られる方丈庭園です。「石庭」の名で親しまれており、禅の世界観を表現したというこの石庭は、作者や作庭意図に諸説あり、未だ解明されない謎に包まれています。そんなミステリアスな一面も神秘的で美しく、英国女王であるエリザベス女王も心を奪われたほど。

龍安寺庭園は、15世紀に室町幕府の管領であった細川勝元によって建立された龍安寺の境内にあります。庭園は、約750平方メートルの広さで、白砂の上に15個の石が配されています。石は、大小さまざまな大きさがあり、形もさまざまです。石は、乱雑に置かれているように見えますが、実は緻密な計算に基づいて配置されています。

龍安寺庭園は、見る角度によって石の数が違ってみえるという不思議な現象が起こります。これは、石の配置が巧妙なためです。また、石庭は、四季折々の移ろいを見せるのも魅力です。春は、桜が咲き誇り、夏は、緑が茂り、秋は、紅葉が色づき、冬は、雪景色となります。

龍安寺庭園は、禅の世界観を表現した石庭として、世界中から多くの人が訪れる観光スポットです。神秘的で美しい石庭は、見る人の心を落ち着かせ、癒してくれます。